V60クロスカントリー。エンジンも走りもドイツ車とは世界が違う
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:望月 浩彦
かつてのボルボクロスカントリーと言えば、四角く背高なV70クロスカントリーに代表される“ちょっと無骨でタフ”なヤツ。でも、今やすっかりイメチェンですな。スタイリッシュで使えるコンパクトSUV、V40クロスカントリーに続き、ミディアムワゴンのV60ベースでも遂にクロスカントリー版が登場。それも注目のボルボ流新型クリーンディーゼルを搭載してだ。その名も「V60 クロスカントリー D4 SE」(494万円)!
※ガソリンモデルの「V60 クロスカントリー T5 AWD SE」(519万円)もラインアップ。
改めてこのディーゼルエンジンの説明をしちゃうと、ボルボがフォードから独立して作ったオールニューパワーボルボエンジン群がDRIVE-E。1気筒500ccの理想排気量を中心にエコとパワーを両立させているわけだが、なかでもディーゼルターボのD4がエコかつ強力で、そこで大きなサポートをしてるのがDENSO! みなさんも知る日本最強サプライヤーでトヨタグループの大番頭ですな。
しかし昨今のグローバル化で海外進出。中でも欧州進出の重要なキーがDENSOでしか作れないハイテクディーゼル。そこでキモになったのが新世代燃料噴射の「i-ART」なのだ。
これは現在乗用車系では新世代ボルボしか使ってないモノで、いわゆるNOxの排除に尿素を使わず根本の燃焼でなんとかしようって画期的技術。具体的になにが凄いかって、まさに神レベルの燃料噴射コントロールだ。
まず燃料噴射圧は最大2500bar! 従来は2000~2200barレベルだから恐ろしく高く、その分強く短時間に燃料が吹ける。しかも専用インジェクターは1本当たり噴射口が8コ!! と細かく、もっというと1気筒当たり1つの圧力センサーが付いていてそれも10万分の1秒!!! 単位でセンシングし、最大1秒に9回も吹く。
噴射圧、噴射のきめ細かさもそうだが、1気筒それぞれ独立して燃焼状態をコントロールできるのは世界広しといえどもDENSOだけ。まさに精密機械であり、だからスウェーデンのボルボもドイツ系サプライヤーを飛び越えて、日本技術を採用したわけなのだ。最近心配のドイツディーゼルのようなことは絶対にありません。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
BYDが新型電動SUVの『シール U DM-i』をグッドウッド2024に出展へ
ホンダ新型「シティ」発表! スポーティな「RS」もある「コンパクト5ドアハッチバック」! 精悍顔な“新モデル”に熱望の声! 馬で予約受付開始
違いを説明できる? 道路に描かれた「破線矢印」と「実線矢印」が示す意味の違いとは
「全然見かけない」 東京のライドシェアが“タクシーの2倍”運行してるのは本当か? 国交省と現場の温度差歴然、解禁2か月で考える
スバル『BRZ』現行モデルが生産終了、新型登場かマイナーチェンジか
マグヌッセン、来季以降に向けた優先順位はF1シート確保「もし残留できなければ……」WECやIMSAも選択肢に?
大型トラックの屋根にある「謎の小部屋」 内部はどうなってる? 何がある? 使い方は? 驚きの空間、利用者の声いかに
ホンダのワークスチーム「Team HRC」が「鈴鹿8耐」の参戦体制を発表
[15秒でわかる]MINI EVハッチバック「Favoured Trim」…爽やか
お金持ちがこぞって買うのも納得! 新型レクサスLMに乗ったらライバルなんて存在しないことがわかった
自工会、取引適正化の「自主行動計画」改訂 原材料とエネルギー高騰分は全額転嫁へ 下請法違反の具体例も
【クラシック オブ ザ デイ】最もホットなメルセデスW124とは「500E」ではなく15台限定の「メルセデス E60 AMGリミテッド」だ!
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?
BMW最小SUV「X1」に新グレード追加! 1.5Lの“sDrive18i”は最安の540万円